美容室の材料費、正しく把握できていますか?
売上は毎月チェックしていても、材料費(原価率)まで正確に把握できているサロンは、実は多くありません。感覚では「だいたいこれくらい」と分かっていても、数字として管理できているかは別の話です。
材料費(原価率)とは
材料費とは、施術やメニュー提供にかかった商品・薬剤のコストのことです。売上に対する材料費の割合を示したものが「原価率」で、以下の式で計算します。
一般的な目安
業界内でよく参考にされる数値として、美容室の材料費率はおおよそ8〜15%程度が目安とされることが多いです。ここに絶対的な正解はなく、店舗の規模やメニュー構成、地域によって適正水準は変わります。まずは自店の実態を正確に把握し、そこから目標とする水準を決めることが大切です。
なぜ材料費が正確に把握できていないのか
多くの場合、原因は材料費の計算そのものではなく、その前提となる在庫データの正確性にあります。
- 店販商品と施術用消耗品の仕入れを分けずに計算している
- 棚卸のズレがそのまま材料費の誤差になっている
- 不動在庫(使われないまま廃棄される薬剤)が、コストとして見えていない
- まとめ買いで単価は下がったが、使い切れず実質的なコストが上がっている
在庫の記録が不正確なままだと、どれだけ丁寧に原価率を計算しても、その数字自体の信頼性が低くなってしまいます。
材料費を正確に把握するための3つのポイント
店販商品と施術用消耗品を分けて計算する
店販商品の仕入れ値をそのまま合算すると、施術の原価率が実態より高く見えてしまいます。分けて管理することで、より実態に近い数字になります。
在庫の記録を、日々正確に残す
材料費の正確さは、在庫データの正確さに比例します。仕入れと消費の記録がこまめに残っていれば、原価率の計算もそのまま正確になります。
定期的にチェックし、上振れの兆候に早く気づく
月末にまとめて確認するだけでなく、こまめに数字を見返す習慣があると、材料費の上振れに早い段階で気づき、対策を打ちやすくなります。
在庫管理と材料費はセットで考える
美容室向けの在庫管理システムZAIKOCCHIでは、商品ごとの仕入れ値と在庫数を記録しているため、在庫金額(=材料費の元になる数字)を常に正確な状態に保ちやすくなります。不動在庫や過剰仕入れも同時に見える化されるため、材料費が上振れている原因の特定にもつながります。
※本記事の数値目安は一般的な傾向として紹介しているものであり、店舗の状況により適正水準は異なります。詳細な経営判断については、税理士等の専門家にご相談ください。